意地悪同期にさらわれました!

「あの…、どういう…事?」

バカに理解させるのも一苦労だな。

全部…話しちまうか…?

何も言わずに勘違いされたままよりも、卒倒されてでも分かってもらえた方がいい。

いずれにしても、今に抑えが利かなくなるだろう。


俺は深呼吸をしてから、彼女の身体をゆっくりと起こした。


「…赤崎…?」

潤んだ瞳で俺を見る野田を見つめ返し、ゆっくりと話す。

バカにも伝わるように、ゆっくりと。


「まず…、今日は、帰さない。
と、言うか、帰れない。
朝までここにいろ」

「…何で…?」







< 151 / 212 >

この作品をシェア

pagetop