意地悪同期にさらわれました!
「あの…、どういう…事?」
バカに理解させるのも一苦労だな。
全部…話しちまうか…?
何も言わずに勘違いされたままよりも、卒倒されてでも分かってもらえた方がいい。
いずれにしても、今に抑えが利かなくなるだろう。
俺は深呼吸をしてから、彼女の身体をゆっくりと起こした。
「…赤崎…?」
潤んだ瞳で俺を見る野田を見つめ返し、ゆっくりと話す。
バカにも伝わるように、ゆっくりと。
「まず…、今日は、帰さない。
と、言うか、帰れない。
朝までここにいろ」
「…何で…?」