意地悪同期にさらわれました!

そっと唇を離して東吾が私を見る。

「…全く…。
急に可愛くなっちゃって。
もう…ゴリラなんて言えないな。

…ネコ…あたりに改名すっか」

「……うう…。
またケモノだ……」

私がいじけて呟くと彼はフッと笑った。


「お前ね、ネコは最高に可愛いんだぞ…?」

「…もう。まあ…ゴリラよりは、はるかにいいか…」

「…だろ?」

そう言って東吾は再びチュッと軽く口づけると、サッと立ち上がった。

「じゃ行ってくるから。
秋穂はシャワー浴びとけ」

「うん。…あ、ストッキングとのど飴も買ってきて」






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