意地悪同期にさらわれました!
偽りのラブラブカップル
―――「よしっと。完了!
ああ、お腹空いた。
ほら、行くわよ。
あ、そこのバック取って」
……本当に…可愛くねぇ。
俺が彼女の鞄を持ち上げた瞬間、入り口から一人の女が凄い勢いで課の中に飛び込んで来た。
「赤崎さん!!」
俺を呼びながらその子はキョロキョロと辺りを見渡す。
そして俺の姿を見付けた途端、猛ダッシュでこちらに近付いて来る。
う、うわ、…。
誰……?
その勢いに背筋がゾクリとなる。