意地悪同期にさらわれました!

「ふぅん?ま、いいか。
よし、ステーキ食いに行こうぜ」

口笛を吹きながらスーツの上着を羽織る赤崎をそっと盗み見る。

…平気な顔をしてる。

何よ。人をからかって。
だから嫌いなのよ。
いつもいつも人をバカにして。


「おーい、ゴリ子。行くぞー」

入り口付近から赤崎が私を呼ぶ。

「はーい。…って!!誰がゴリ子よ!
普通に返事しちゃったじゃないの!!」

「ぶぶっ。
ゴリ子の自覚が芽生えてきてるな。
馴染むの、早すぎ。
はははっ」


「もう!!やめてよ!!」






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