意地悪同期にさらわれました!
俺が唖然として黙っていると、野田は我に返った様にハッとなった。
「や、やだっ。私ったら、アホ崎に何言っちゃってんの!?
もう、忘れてっ。らしくないわよね、ごめん」
「………」
普段何気なく言ってきた一言一言が、彼女を傷付けてきたのだろうか。
…一応…女、だしな。
「やだ、ちょっと!黙らないでよ!
突っ込みなさいよ、『だっせぇ』とか、『気持ちわるっ』、とかさー!
思い切り笑えるチャンスなのよ?
あんたの悪魔の高笑いが聞こえないと何だか落ち着かないよ」
「………」
………何だか痛々しくて…、
笑えない。