意地悪同期にさらわれました!

――そっと唇を離して彼女の目を見た。

蕩けそうな顔をしやがって。
普段もこのくらいの可愛さならな。

野田の膝がガクガクしている。
今にも崩れそうな野田の腰をそっと支えてやる。



……「お前…、口ん中、ソース臭ぇよ」

「……あんたもよ…っ」

ふふっと笑うと、野田も微かににこりと笑った。


「何で…キスしたの」

「…さあ?何となく?
お前が、生意気だから」

「……訳わかんない。
バカの頭の中なんて、所詮理解不能だけどね」

「バカはお前だよ」





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