意地悪同期にさらわれました!
廊下に取り残された俺は呆然とその場に立ちすくんでいた。
―――好き?
俺が…?野田をか?
そんなはずないだろ。
達也の勘違いだ。
俺の目を見ただけでアイツに何が分かったんだよ。
黒木と上手くやればいい。
本当にそう思ってるぞ?
あんな、ゴリ子なんて、趣味じゃないし、
あんな、偉そうな女、何とも思ってないし。
大体、周りに勘違いされてるだけで俺と野田は付き合ってなんかいないんだし、そもそも何の関係もないんだ。
きっと、明日には元に戻ってまた言い合ってるさ。
何も、変わらない。きっと。