意地悪同期にさらわれました!

背後に立つ赤崎を見ると、その目が怒りで燃えている。

負けじと私も睨み返す。


バチバチと視線のぶつかる中央からまるで火花が散るように。


「……あ…あの、…俺行くわ」

逃げるように竹村がその場を離れる。


二人に漂う静かな静寂。


「…お前さ…」

それを打ち破ったのは赤崎の方だった。

「勘違いすんなよ?
俺は別に…お前の邪魔をしてる訳じゃねんだからな。

……ほら、これ」


ふいに差し出されたバインダー。

「何よ」





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