意地悪同期にさらわれました!
妙な空気を漂わせながら慌てて互いに言い訳をする。
「…じゃあ、…帰ろうか」
「あ…うん」
そう言って向きを変えた俺達の数メートル先に……
壁の様に並んで立ち塞がり、こちらをジッと見ている集団…。
げっ!!
そこにいたのは同じ課の連中。
十名以上はいるだろうか…。
…う…嘘だろ。
いつからそこで見物してたんだ!?
驚いて立ち止まった俺達二人に奴らはジリジリと近付いてきた。