未来に向かって僕たちは【短編】
俺は慌てて自己紹介した。
「えっと……こんにちは。藤原さんと高校で同じクラスの森本です」
おじさんからの反応はなく、代わりにシューコシューコと人工呼吸器から、一定の機械音が聞こえてくるだけだった。
眠ったままぴくりとも動かないおじさんの左腕には点滴の針が刺さっていて、
鼻には酸素を送り込むためのチューブがテープで固定されている。
ベッドの上で横たわる男性が、サイドボードの上に飾ってある写真の中の男性と同一人物だとは思えないほど、
おじさんの顔色は悪く、痩せて目元が落ち窪み、頬はこけ、唇は乾燥してカサカサだった。
父さんよりも若いはずなのに、ずっと老けて見える。
「えっと……こんにちは。藤原さんと高校で同じクラスの森本です」
おじさんからの反応はなく、代わりにシューコシューコと人工呼吸器から、一定の機械音が聞こえてくるだけだった。
眠ったままぴくりとも動かないおじさんの左腕には点滴の針が刺さっていて、
鼻には酸素を送り込むためのチューブがテープで固定されている。
ベッドの上で横たわる男性が、サイドボードの上に飾ってある写真の中の男性と同一人物だとは思えないほど、
おじさんの顔色は悪く、痩せて目元が落ち窪み、頬はこけ、唇は乾燥してカサカサだった。
父さんよりも若いはずなのに、ずっと老けて見える。