未来に向かって僕たちは【短編】
だけど、俺がこの一ヵ月の間に藤原にしたことといえば、あいつのデリケートな部分に頭突っ込んで、偉そうなこと言ってかき回して……そんだけ。
傷つけただけなのかもしれない。
受け入れられてると思っていたんだ。
だけど違った。
突きつけられたその事実があまりにもショックで。
肝心なところで臆病な俺は、藤原に関する全てのことを放り出して逃げた。
『同情』という言葉で片付けられても仕方がないのかもしれない。
鬱々とする頭をクリアにし、試験勉強に集中しようとするものの一向に捗らず、苛立ちばかりが募った。
そんな調子で残りの十一月を過ごし、気がついたら十二月になっていて、すぐに期末試験が始まった。
試験なんて上の空で、成績とか順位とか、もうそんなことはどうでもよかった。
傷つけただけなのかもしれない。
受け入れられてると思っていたんだ。
だけど違った。
突きつけられたその事実があまりにもショックで。
肝心なところで臆病な俺は、藤原に関する全てのことを放り出して逃げた。
『同情』という言葉で片付けられても仕方がないのかもしれない。
鬱々とする頭をクリアにし、試験勉強に集中しようとするものの一向に捗らず、苛立ちばかりが募った。
そんな調子で残りの十一月を過ごし、気がついたら十二月になっていて、すぐに期末試験が始まった。
試験なんて上の空で、成績とか順位とか、もうそんなことはどうでもよかった。