未来に向かって僕たちは【短編】
10.クリスマスの夜に
夜中の二時を過ぎた頃、携帯電話が鳴った。
こんな時間に誰だ?
ディスプレイを見ると、藤原の名前が表示されていた。
俺は慌てて電話に出た。
「もしもし……藤原?」
『うん。ごめんね、こんな時間に』
藤原とまともに話すのは本当に久しぶりで、電話ごしなのに緊張した。
「いや、全然起きてたし。……どうした?」
電話の向こうは静まり返っていて、物音ひとつ聞こえない。
静か過ぎて耳が痛くなる。
「藤原?」
『あっ。えっと……メリークリスマス!お見舞いのお花、ありがとう』
「あ、うん。……メリークリスマス」
あの花、何で俺だってわかったんだろう。
『お礼、言うのが遅くなってごめんね』
「そんなの、別にいいって……」
こんな時間に誰だ?
ディスプレイを見ると、藤原の名前が表示されていた。
俺は慌てて電話に出た。
「もしもし……藤原?」
『うん。ごめんね、こんな時間に』
藤原とまともに話すのは本当に久しぶりで、電話ごしなのに緊張した。
「いや、全然起きてたし。……どうした?」
電話の向こうは静まり返っていて、物音ひとつ聞こえない。
静か過ぎて耳が痛くなる。
「藤原?」
『あっ。えっと……メリークリスマス!お見舞いのお花、ありがとう』
「あ、うん。……メリークリスマス」
あの花、何で俺だってわかったんだろう。
『お礼、言うのが遅くなってごめんね』
「そんなの、別にいいって……」