あなたの特別になりたい
ロ1
貴方の背中
「栖──っ、早く来いよ」
「待っ、待ってよ柊ちゃん」
私は君の背中を追いかける。
君の背中は私よりも大きくて、とても優しい背中。
私はそんな背中を持つ貴方が大好き。
ずっと大好き。
貴方の1番になりたい。
でも貴方は私の気持ちには気づかない。
気付いて欲しい。
───…ねえ柊ちゃん。
何時になったら、私の気持ちに気づいてくれるの?