光の魔法を君に 【番外編】
「え?いつから?なんでスキって思ったの・・・?」
興味津津、といことが丸わかり。夢羽が身を乗り出して桜に聞いている。
桜も顔を赤く染めて恥ずかしながらも応えている。
「・・・えっと、二週間ほど前・・です。」
二週間前、か。
確かに、そのくらい前から桜のため息は多くなっていた。
思い当たる節がいくつかあって、
__嗚呼、そうだったんだ。
と、納得して笑みを漏らす。
桜に詰め寄りながら話を聞く夢羽に、恥ずかしいけれど律儀に応える桜の微笑ましい光景を見てまた笑みを漏らす。
「・・・太陽さんと初めて話したのが、その時です。」
大切な思い出。となっているのであろう。
遠くを見つめ、思い出すように語り出した。
「私が、街で買い出しをしていた時です。」
ゆっくりと瞳を閉じ、その時に戻るように。
桜は、声を発する。