光の魔法を君に 【番外編】
父と母が戦争を終わらせてから20年、十代だった2人は今、3人の子供に恵まれた。
2つの国が1つになり、幾つかの区が出来て15年。
受領たちは苦戦しながらも5年で安定する区を立ち上げたのは父と母の協力があってのこと。そのため、尊敬や人望をこれ程か、と言うくらい集めている2人。
2人がいるからこそ、平和が続いていると言っても過言ではない。
その次代、である兄様は父様と同じ容姿ですこぶる賢い。欠点といったらシスコン過ぎるくらい。
父様よりも濃い碧の髪に碧の瞳。国中の女たちを魅了してやまない。勿論、父様は父様でモテているのだけど。
姉様は、母様の生き写しって言うくらいそっくり。ただ、母様のように光の加減では色は変わらない。強い意思を秘めた瞳は母様そっくりだと私は思う。
あ、でも銀の髪は少しだけ薄い。兄様と同じく、シスコンだ。
2人とも、さすが母様と父様の子供だ、すこぶる美しいのだ。
美形と美人が4人も身近にいるって………すこしカッコいいというひとがわたしを口説きにきてもサッパリ、免疫がついていて余裕で交わせるようになってしまった。
綺麗で優しくて、強い―――。
そんな兄姉や両親に強い憧れを抱いて15年。