光の魔法を君に 【番外編】
一瞬でも、疑ってしまえば抑えきれない。
「!!夢羽様!!」
「ッおい!!夢羽どこ行く気や!!」
コウと、ノウがあたしを呼ぶがごめん、立ち止まってられない。
目指すは1つ。
「そらーーーーーーーーーー!!!」
バーン!!
と、大きな音を立てて扉を開け中に入る。
空は今起きたところなのか、ベットの上に座っていた。
「夢羽・・・?」
あたしの名を優しく口にするが、今は聞き言ってられない。
ズカズカと、空まで詰め寄り
「___あたしのネックレス、どこやったの?」
怒りに震える瞳が水の色を映し出す。
空の色はあたしを落ち着かせようとするけど、無意味。
「___ダイジナモノ。なのに・・・・」
発する声はだんだん弱々しく、消えゆくように。
視界は涙でぼやけ、空を睨むことさえできない。