光の魔法を君に 【番外編】
空は、あたしを見て一瞬困ったように眉を寄せてすぐに微笑んだ。
「ごめんね。」
ちょっとだけ哀しそうに微笑んだ。
その笑みにあたしの涙腺は崩れて、頬を涙が伝う。
「・・・なにがよぅ・・・・・」
たった一言発するだけで今のあたしには限界。
コレ以上言葉にしようと息を吐いてしまえば、一緒に嗚咽まで零れてしまいそうだ。
「夢羽。」
「・・・・っ!!」
あたしの名を呼んだと思えば、一瞬にして空の腕の中。
力強い腕があたしを優しくあたしを包む。
「・・・ごめんね。ダイジナモノだもんね。」
「・・・ぅん。」
「昨日ね、俺を待ってたんだよね?でも俺が帰った時には夢羽は寝てて、ネックレスが夢羽の首にアトを着けるほど締め付けてたから外したんだよ。」
「・・・・」
そして、空はあたしを抱きかかえて、テラスに出る。