はつこい。
恋なんて、

関西弁のおとこのこ。

私は恋をしたことがない。

小学校や中学校で好きな人ができたこともない。

ましてやおとこのこと付き合ったことなんて、これっぽちもなかった――――・・・


・・・――――高2までは。







高校2年生の1学期。

私は憂鬱だった。

親友とはクラスがわかれちゃったし、仲のいい子も、みんな違うクラスになっちゃったから。

しかもいかついギャルばっか。
私ははっきり言って、そーゆータイプじゃない。


「最悪。」心の中でそうつぶやいた。



顔も知らない先生がこう言った。

「班決めをします。」

班決め?

めんどぉ。

誰となるかわかんないじゃん。


ぼーっとしてると、班が決まったらしい。私は4班だ。

「やー!なんかいい男となりたかったぁー!」

うわっすごいギャルメイク。
いやだなぁ、ギャルと一緒なのかぁ。

「るせぇぞ!!バーカ!!俺だってもっと可愛いやつとなりたかったぜぇ」

「はぁー?!!うるさいわ!ピアス!!!」

「ピアスの何がワリィんだよ!!」


・・・うるさ。
耳が痛い。

やっぱり私はこーゆーギャル系の人とは合わないなぁ。


班のメンバーを一言で言うと、

・メイクの濃いギャル
・オラオラ系のいかつい女子
・ピアスのいかつい男

あとは・・・

「おーい!掃除当番3班かららしいでー!」

あ、そっか、当番決めのじゃんけんが終わったんだ。

「俺、一発で勝ったねん!すごいやろぉ!!」

「おめーは相変わらずじゃんけんだけは強えよなー。」

「だけってなんやねん!だけって!!」

なんかこの人、ほかの皆と雰囲気ちがう・・・。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop