王子様注意報【完】



「・・・僕だって!!行きたいもんなら行きたいし!!」


「じゃあなんでいかないの!?」


「僕には追いかける権利がない・・・!!」


「なんで?」


「あいつの家の横にアイツのもう一人の幼なじみもいて


そいつも優花が好きで


優花の家族も僕よりそいつの方が好いるみたいだし


チョー金持ちだし


性格もいい


優花もそいつを選ぶに決まってんだろ?」


そう力なく笑った


イライラするのはわたしだけ?


なんでこの人はこうも乙女心がわかっとらん


本気でイラつく


「だからいつも突き放したいい方してた


僕から離れてほしくて


昨日もだから言った


僕が優花を諦めるため・・・・・っ!!!!」







バシッ!!!!


その言葉を聞いた瞬間わたしの中で何かが切れた


頭より先に手が動いてしまった


気づいた時にはもう比呂君を叩いた後








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