王子様注意報【完】
「当たり」
そう言って面白そうに笑った
「さすが木高財閥のお嬢様
人の心をよむことで右に出るものはいないって誰か言ってたよ?
あと表情を読み取ること?だっけ」
「どうも」
伊達にクソつまんないパーティーなんかに出てない
でもこんな風に言われるのはお嬢様モードが入ってる時だけだ。
そうしなきゃ負けちゃうから。
表情が読み取ることができるのも心を読むのが上手なのも、木高財閥のお嬢様としての私の時しかやらない。というかできない。
「でも
それは今関係ありません
あなたは由紀に似てますよ
性格がそっくりです」
わたしは少し笑った
「そう?僕あんなに無口?」