偽恋愛上等ッ!!【短編】
え?何で知ってんの?
てか何で電話?

その時後ろから声がした。

「玲!」

振り返ると、コウジが居た。
コウジは走ってあたしの前まで来て

「浴衣、似合ってるな!」

と言った。

「えっ‥‥ありがと!
何でいま電話したの?」

「浴衣、着てきてくれると思わなくて‥‥
服も髪型も全然雰囲気違うから最初わかんなくてさ!
電話かけて、確認!」

そう言ってコウジがニッと笑うと、
あたしも思わず笑った。


「そっか!ドタキャンかと思ったよー」

「そんなわけないじゃん!
俺朝からめちゃめちゃ楽しみにしてたんだよッ」

と言ってコウジは楽しそうに笑った。
整った見た目と違って、
子供みたいな笑顔が可愛い。


‥‥やばい。
ちょっとときめきそう(笑)


‥‥って!
落ち着けあたし!
これがコイツの手口なんだから!
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