偽恋愛上等ッ!!【短編】
‥‥とりあえず家入ろう。
家の前に立っててもしょうがないし!
家に帰ったあたしは部屋に直行。
ゆかたを一気に脱いで、いつも着ている部屋着に着がえた。
髪もほどいて、ベッドにダイブ。
「うぁーーーー」
あたしはうめき声とも叫び声とも取れるような声を出した。
どうしよう
どうしよう
‥‥どうしよう!?
あたし今日、すごく楽しくて。
『コウ』を騙すための作戦ってこと忘れそうだった。
今も、ドキドキと幸せがまだ抜けない。
何なのアイツ!?
何でこんなにあたしアイツのこと考えてるの!?
これじゃほんとにあたし、
アイツが好きみたいじゃん!
アイツはチャラ男で最低な奴。
あたしの親友を騙して傷つけた。
‥だからあたしは『コウ』に近づいた。
なのに!
どうしたらいいの‥‥!?