偽恋愛上等ッ!!【短編】
あたしはカバンを開けて携帯を探した。
手が震えてうまく探せない。

あぁ、もう!

携帯を手に取って、あたしは里奈に電話をかけた。


うちの学校のサッカー部はマネージャーが3学年合わせて10人以上いるため、
部活や試合は、日によって担当の学年が決められる。

今日は2年か3年の担当らしく、里奈はベンチに居ない。


『プルルルル‥‥‥』

里奈はなかなか電話に出ない。


お願い、早く出て!!


『もしもし』
里奈が出た。


「もしもし、里奈!?」

『うん、どうしたのー?』

「『コウ』のことでどうしても確認したいことがあって‥‥
今うちの学校で練習試合してるの!お願い、学校来て!」

『いいけど‥‥何かあったの?』

「えっと‥‥
ごめん、話すと長いからとにかく来てッ!」

『分かった!ダッシュで行くね!』


そう言って里奈は電話を切った。



これはどういうことなの!?
暑さとは違う変な汗が出る。

里奈に確認してみなきゃ‥‥!
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