天神学園大新年会
このままでは埒があかない。

真晝は。

「あ」

ショーナの肩をポンと叩く。

「あぁあぁあぁっ!真晝ちゃんよくも!」

悔しそうに叫ぶショーナだが時既に遅し。

彼女は。

「あぅううぅう…」

あっという間に気弱な男子生徒、『アルト』に変身してしまった。

勿論正月という事で女子がみんな着用している晴れ着のまま。

着替える暇などない。

「アルアル」

真晝が問いかける。

「締めの一品…リゾットにするよ…?」

「は、はい…僕は真晝さんの言う通りにします…」

気弱なアルトは従うしかない。

真晝め、なかなかやりおる。

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