天神学園大新年会
台所には、小さな鍋が置いてあった。

昨夜、押しかけてきた女子生徒達が帰った後に下宿先の漢方薬局の店主・ホイさんがお裾分けにくれた中華粥だ。

その代わりといっては何だが、あの胸の大きなロシア人少女のメアドを教えて欲しいと脂ぎった顔で迫られたので、背中からの体当たり『鉄山靠』で階段から突き落としてやった。

教師に援交の片棒を担がせようとは何事だ。

多分今日はホイさん、腰を強打してベッドから起き上がれないだろうが、いい気味である。

あの好色中年、少しお灸を据えてやればいいのだ。

中華粥を温め直して、龍娘はそれを朝食にした。

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