天神学園大新年会
「貴様も一端に武闘派教師に喧嘩を売るのならば…」

ユラリ。

川蝉の切っ先が弧を描く。

「素手だ刀だと言わずに潔くかかってこんか!」

一足飛びに襲い掛かってくる翡翠!

しかし!

「タァアァアアァアァアァイムッ!」

突然のヤン男の絶叫。

思わず翡翠は足を止める。

狐につままれたような顔をしている翡翠の前で、ヤン男は徐に携帯を取り出す。

メール着信のようだ。

『お兄ちゃんどこ行ってるの?早く帰ってきて、お家で一緒におせち二十段重ね食べようよぉ』

愛しくて愛しくて変質的な想像を掻き立ててしまう愛妹・遡雫(かんな)からのメールだった。

「はぁあぁぁぁ、遡雫可愛いよ遡雫、ハァハァ」

今年もハァハァ絶好調。

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