天神学園大新年会
「時に、筱萠さん」

「はわっ!な、何じゃ王子っ?ち、ちょっとキスとかは早いのではないのかのっ?わしらはまだ付き合って間もないし、こんなに人のおる場所だし!」

何高速空回りしてんだ筱萠。

「い、いえ、そうではなく…」

アルフレドが赤面したまま、ハンカチで眼鏡のレンズを拭く。

「あの…白馬で迎えに行く件なのですが…」

「はっ…」

アルフレドの言葉に息を呑む筱萠。

言ったきり本人も忘れていた。

告白の際、筱萠は『白馬に乗って迎えに来て欲しい』という無茶な要求をしていたのだ。

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