天神学園大新年会
「そ、それでは…そういう方向で…」

アルフレドがスケジュール帳に予定を書き込む。

「筱萠さんはいつ時間が空いておられますか?」

「いいいいいいいつでも!王子が指定した日が、わしの暇な日なのじゃ!」

「そ、そうですか…僕に合わせていただいて助かります」

恐縮そうに言うアルフレド。

彼の言う事には、基本的に何でも従ってくれる。

思えば筱萠って、男子の理想的な彼女じゃね?

筱萠可愛いよ筱萠ハァハァ。

「それでは…できれば冬休みの間に二人で出かけておきたい所ですね…三学期になったらまた忙しくなると思いますので…和音君からもらった衣装もありますので、それを着ていきますよ(こっぱずかしいけれど)」

「二人でお出かけ!」

その言葉の響きに、またも瞳をキラキラさせる筱萠。

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