天神学園大新年会
「うへへへへぇ…もう逃げられないよ、琉ぅ」

開襟して鎖骨見せっ放しの胸元から甘いコロンの香りを漂わせ、琉ににじり寄る麗。

(ウチの人生終わったぁあぁあぁっ!)

心の内で絶叫する琉。

「よし、カメラ設置でアングルもバッチリ!それじゃあ、いっただきまぁすっ!」

既に退路を断たれた琉を狙って、麗は飛び掛かり。

「な、な、な、何するんですかぁっ?」

何故か璃宮 シーザにむしゃぶりついていた。

「………………あれ?」

自分で飛び掛かっておいて、ハテナ?となる麗。

確かに琉狙いで襲い掛かった筈なのに、気がつくと強烈なフェロモンに誘われて、シーザを押し倒していた。

「っかしいな…琉を襲う様子を余す事なく撮影して、アングラで売り捌こうと思ってたのに…」

でもまぁいいか。

♂×♂っていうのも、一部の腐女子には需要があるし。

「そういう訳で」

「あ~れ~っっっ!」

殿、お戯れを、てな感じで。

シーザのあられもない悲鳴が宴会場に響き渡った。

誰か助けろよ。

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