天神学園大新年会
「シュアはともかく、わからんのはお前だ、春夏秋冬」

大人の癖に下戸な虎次郎は、番茶を啜りながら渉に話を振る。

「お前そんな時代錯誤な格好してるが、実際女関係どうなんだ?」

教師の訊く話か。

しかしまぁ無礼講だし、こういうのもアリか。

「女性ですか…今は僕は都市伝説を追いかける方が楽しいですから」

「スカしてんじゃねぇや!この少年探偵団が!」

スパーン!と渉を引っ叩く虎次郎。

学帽が吹き飛ばされた。

「あいたた…」

学帽を被り直しつつ、渉が小さく声を上げる。

「てめぇは顔も悪くねぇんだし、全く女に言い寄られねぇってこたねぇだろ?あぁん?正直にゲロしちまいな?」

酔ってもないのにタチ悪い酔っ払いみたいだな、しまじろう。

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