Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
6月21日 疾病カスケード




左鎖骨上窩にホクロが出来たのは2年前。それが次第に盛り上がってきて、5mmを越える頃ボコボコ変形し始め、膿が出て、やたら痒いようになった。だが病院にいかず放置。1年が経過した。最近それをネットで調べていたら、メラノーマという癌に症状が似てて、ちょっとヒヤッとした。
ヒヤッとしたのをきっかけに、先日、経費のめどがついたのでようやく皮膚科に行き、良性の腫瘍だと判明。液体窒素で凍らせて除去することになったが、その周辺に実はウイルス性の疣贅が無数に散乱してることが医者の診察によりわかった。これを退治するのに、1個1個、電気で焼灼せねばならない。顔・首・胸部と神経の過敏なところに疣贅が集中してるので、焼く時は瞬間的に激痛が走る。初日、40個処理した。それ以上耐えられなかったからだ。これを週一で処置するという。毎週の楽しみが増えた。もしや進撃の巨人とかはたらく魔王さまとかと同じ扱いか? デビサバがそろそろ終わりそうだから、その後釜か…

それを思い出すだけで恍惚としてくる。痛みに耐えているのも、痛くて耐えられなくなる瞬間も、思い出すだけで快感に浸れる。ある意味特異体質と言えよう。嫌なことを淫靡な快楽に変換するアダプター内蔵。こういうはしたない病気になったことも、嫌で恥ずかしいとは言うものの、この変換アダプターを通ることで、退廃的な陶酔に変わっていく。このアダプターがきっとエロ詩の生産にも使用されているだろうことはほぼ間違いない。

便利です。とても便利です。自慢しても誰も羨ましがらないけど。くっ。

でもどこに装備されてるんだろう? やはり脳内か…それとも鳩尾の辺りか?

カオスだ。





< 119 / 367 >

この作品をシェア

pagetop