Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
12月18日 オペラ座の怪人




今朝というか夜明け近くに、久々にオート・エロティシズムに襲われて、しばらく手も使わずにハァハァしてました(簡単便利な機能←でも制御はできません)。こういう時は大概創作活動が活発になっています。

というわけで、またしても連投で詩リレーネタ。
お題は『仮面』。いかにも好きそうなお題でした。食いつきいいです。




仮面

傷を隠してると
僕に教えてくれた
そっと仮面を取って

その焼け爛れた肌に
キスをしたい
君が泣くのならきっと
僕も泣くだろう
仮面すら押し黙るこの瞬間に
いまそっと手を伸ばした





…仮面といえばオペラ座の怪人を思い出しまして、やはり傷を隠しているというのが常道。そんなふうに作ったのに、時間が経つと仮面がペルソナのメタファーに見えてくる。眼に見えない仮面ってこともあり得るな。眼に見えない焼け爛れた傷もある。だからここはオペラ座の地下洞窟ではなくて、ただの学校の校舎かも知れないな。

夕暮れに君が言う、話があるんだ。僕は黙って頷く。もう薄暗い教室で君は少し諦めたように首をかしげる。その仕草が愛おしくて、僕は君を抱きしめたくなった。いつの間にか開いてくれた心、僕でいいのか、君は大丈夫なのか、不安と幸福の入り混じったドキドキした気持ちで、君の言葉を待っている。視線を逸らしたら、君が言葉を放つ合図。

ねぇ、僕がなんでメガネを掛けてるのか知ってる…?
傷を隠してるんだ…ほら、ここに…

理由を聞いたら泣いてしまいそうな気がして、僕は耳を閉じる代わりに目を伏せた。






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