Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
8月30日 憑依系執筆




 芝居の役者や俳優もそうですが、基本創造には2種類あって、

1.オリジナリティ系
2.憑依系

 です。

 松田優作とか木村拓哉とか桃井かおりとかが1のオリジナリティ系に属します。なにやっても桃井は桃井よね、っていうアレ。自分の個性が役を凌駕して行くタイプ。なにやってもその人にしか見えないけど芝居は上手い。役を自分に引き寄せるっていうか、ねじ伏せるっていうか。

 それに対して、松山ケンイチとか山田孝之とか大竹しのぶとかみたいに役に憑依されて入り込む役者が2です。この人だれ?ってくらい変わります。いわばガラスの仮面の北島マヤですな。役に入り込むばかりに、収録中は人が変わったり、自分のプライベートまで侵されることもままあります。

 …というわけで、私は小説では2の憑依系の執筆を意図的にします。それは楽しいからですな。しかし詩を書くときは1のオリジナリティ系でしか書けません。書けないわけじゃないけど、ハマるものは書けないでしょうね。

 昨夜、主人公が不眠になったというシーンを書いてたら、実際その晩寝らんなくなって(笑) バカですな。大体そういう憑依を引きずるのはないんですが、なんか体調が万全じゃないと切り替えが不十分になるようです。というわけでほぼ徹夜明けみたいな状態で今日は仕事に行ったのだった…orz

 憑依をすんなり行うためのツールというものがあるんですが、それは音楽です。『僕を止めて下さい』の憑依ツールは、サイコパスでは全く食指の動かなかった「凛として時雨」をようつべで20曲ノンストップ再生とかやってます。たいがい1曲好きになっても他のを良いと思うことはないんですが、なぜかこいつらにはやられた。東京喰種以来ですがね。なんか悔しいんで腹が立つ。DISCO FLIGHTとか好きです。

 私も芝居は中学生の頃から20代後半まで関わってたんですが、役者としては憑依系でした。男役しか回ってこなかったですが(月刊少女野崎くんの鹿島くん状態)。大会で他校の女子の先輩方から目をつけられて、2月14日にはチョコレートの山を築いたのは懐かしい思い出(遠い目)。高3で学校外で芝居するようになってから初めて女役をもらったんですが、股ぐらにペニスを付けたアンドロギュヌスの役でした。巨乳で巨根ていう(笑) 「お前にしか出来ない!」とか演出に乗せられて、舞台上でファックシーンとかやりましたね。文字通り、役者として「一皮剥けた」瞬間でした。




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