Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
3月19日 葬式で帰省
半年ぶりに帰省
4時間以上かかる。飛行機もあるがこの連休では空きはあるまい

ということでいま新幹線の中である。
帰省の理由は墓参りではなく、葬式だ。伯母が先日亡くなり、彼岸の中日に告別式である
伯母は91歳で大往生だった
長く波乱に満ちた人生にお疲れ様と言いたい

伯母は狭山という茶所の真ん中に住んでいたため、煎茶を習っていた。美食家ではあったが、近所の美味しいお茶屋さんの緑茶を私が生まれたころから実家によく送ってくれていた。小さい頃、どこに行っても出されたお茶が不味くて不思議に思ったものだ。いつしか私の実家もここのお茶しか飲まなくなっていて、このお茶が今の私の紅茶マニアの原点と言える。この深蒸し茶は口の肥えた今でも私の中では上位ランクである。
この伯母がいなければ、人生ここまでお茶にこだわったかな…と思う。人生の一番厳しい時期をやり過ごすために、カフェでずっと詩を書き、思索していた。真実を見つけるために。
そこで飲む一杯の紅茶が私の命をつないでいたと言っても良い。人生も世界もすべてが無意味だったが、意味が無くとも紅茶は心底美味しかった。禅には茶礼という時間があるが、私にとってもこのカフェの時間は茶礼である。
人はこのように意図せず救われるのだ。伯母の愛に感謝。

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