Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
1月8日 詩集完結 × 2



 先日、完結するのを2年くらい忘れていた寄せ集め詩集を完結させることに気がついた。『拾遺詩集 キマイラに捧ぐ』は多分私の一番古い詩が紛れ込んでいる古い詩集だ。色々なSNSで書き散らしたものを失くさないように集めて置いてあるだけのものなので、まとまりはない。でも各々がその時時のビビッドな感情を代弁したり表現したりしているので、ひとつひとつの詩に思い入れはある。

 互いに一線を越えないように、親友という関係で心の絆だけを大事にしてきたある男友達が、『桜ん花』という私が20代に書いた詩を読んで、私に対して親友以上の劣情に目覚めてしまったという思い出の詩がある。この詩は歌詞としての体裁を取ってあるので、音律があり、リフレインがきれいに決まっており、和風で叙情的だったため、そこら辺が自分の心の琴線に触れたんだと言われた。実際、その詩には曲が付いている。以前はウクレレなど弾けたので、コード進行も決まっている。たまにウクレレでコード弾きしながら口づさんだりしたものだった。


桜ん花のお布団で
狂って乱れて死ねるなら
今宵 あたしと
情けを交わして下さいな

お風呂で流した涙が
お空の上から降ってくる
桜ん花叩いて
春がとけて流れてく


 一度も会ったことがなく、互いのブログで知り合い、共感した記事にコメントを入れているうちに。お互いが魂の共鳴を起こして離れられなくなった。それでも自分の矜持のために、親友でありつづけようと二人で納得した。それがこの詩のせいで均衡を失くした。そのあと様々なことがあり、私は稼業をたたみ神戸に来た。この男と一緒に暮らすためである。婚姻届をした時に、人生で初めて「結婚してよかった」と思えた。3度めの婚姻届である。頭のおかしい凶悪な私を飼い慣らすことができたこの男も、同じように凶悪で突き抜けた狂気を明るく翳りなく生きていた。『キマイラ』の中身はこの男のせいで書かれた詩が半分以上と言える。5年も6年も前の懐かしい話だ。

 『切端詩集 断片的な虚構』はほぼ投稿詩である。野いちごのBBSの詩リレーだったり、某SNSのエロ詩のコミュニティに上げていた。あとは執筆日記のなかで書いたものを拾い集めて忘備録にしただけの、コレも寄せ集めである。キマイラを完結し忘れて、これを2年前くらいから非公開で編集してきたが、気がついてみればページ数が多くなってしまっていたので、これもこの際公開にして完結させてしまった。正月なんで一年の計などと思ったんだろう。暇なもんだ。最近の動向である。





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