Alien執筆言い訳日記(ブログ的な何か)
5月18日 ご無沙汰なんてもんじゃない
先日の夢の中に米津玄師が出てきた。私に愛を囁くという超プレミアなストーリーだった。
「かなり良い。好き」
とあの低音で言われた。米津玄師らしい発言である。
目が覚めると「loser」が聴きたくなった。夢に出て来るまでもなく米津の歌はマトリョシカの頃から好きではあった。相思相愛である。なんと素晴らしいことじゃないか?
そんなこんなで色々と歌を聞いていると擦り切れた創造性が刺激されてくる。良いことだ。詩でも書いてみるかという気になった。
『指から離れていく』
誰かを
隣りにいる君を
手を伸ばしても来ない孤独な
でも僕に視線を投げてくる君を
僕を必要としていると
生きている理由をくれる
君はダメな人だけど素敵だった
手を伸ばした
それが誰も救わないってこと
気がついてみたら僕自身も溺れていて
絶望とあきらめの比率だけ沈んでいく
正確さが恨めしかった
誰も信じていないこと
どうにかなるとだけは思えない自分
そんなことを気づくのはもっと後のこと
手を離すことを知っても
無力な誰かを救わなければという
強烈な思い込みは未だに残っていて
苦しむ誰かを救いきれないことに
笑えるほど掻き乱される
刷り込みのようなヒーロー病は
ちょっとやそっとでは消えない
架空の売れ筋の物語の中に密かに
僕は手足を繋がれている
そこには無くなったはずの何かがあって
それに淫したくて焦がれてる僕は
その鎖を外すことをいまだに
ためらっているんだ