Idol×Idol
☆。. 凡人
『───トントントン…』
ヒールで歩く音が地面に響く。妙に心地よい音。
そして今日もまた始まる私の何気ない平凡な生活。
毎朝冬の冷たい空気が肌をひんやりさせ息が白い。
いつも1人だがこの時が一番1人で居ると実感できる唯一の時。
駅に向かいスムーズに足を進めてく。
─この時はまだ知らなかった…
私がアイドルにプロデュースされるなんて…