王子様は生意気ルーキー!?
そんな風に強がってみても、その言葉の一つ一つが嬉しかった。

何も知らないくせに...。

その一言一言は、自然と俺の中に入ってくる物だった。

少しずつ、俺の中の悲しみが解けていくように。

俺はもう、逃げないから。

もう一度だけ、本気になってみようと思うんだ。

本当の俺を、見てくれる人が居るから。

俺は自然と部室に向かった。
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