波 風 空  想い出 Diary
二時間くらい 車をとばして

入り江のビーチに 着いた

両側の岬から狭い砂浜に ウネリが集まる

ほかのポイントに波がブレイクしていなくても

ココは いつも そこそこ波がある


右の岩場から 頭くらいのサイズの波が キレイにブレイクしている

ピークに 何人かサーファーが浮かんでいる

ココに来ると いつもローカルに遠慮して

ピークから離れたショルダーで 波を待っていた

で 誰も乗らない 余ったショボイ波にテイクオフしていた


もう 九月も半ばになっている

ウェットスーツは シーガルがちょうどいいくらい

ボードは二枚あったけど ウェットはビリーの分まではなかった


ビリーは ビーチを 沖を ブレイクを 見渡していたが

「 レッツ ゴー! 」

リアから ボードを出すと 上半身脱ぎ捨て短パンでボードを脇に抱えた


「 ワックスは? 」

差し出すと ボードのデッキに丁寧に塗りこんでいった


波に飢えている 様子が伝わってきた

コイツ やっぱり 根っからのサーファー か





 

 






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