波 風 空  想い出 Diary
七月・・  そして 八月になった

ふた月ほど 

パーキングに行っても ビリーを 見かけるコトはなかった


ひとり 海に行く気にもなれず  バーガーショップやゲーセンで時間をつぶした

店の 女の子も若いバイトの子に 代わっていた

”ビリーの隊 どこか行っちまったにかな・・”


次の休日  パーキングに行くと

制服姿の ビリーがいた 短く刈り上げた頭に似合っている

「 ハ~イ ブラ! 」

「 ビーチに 行かねぇのか 今日は 」


カウンターに座り コークと タルタルラージを頼んだ

「 えっ タルタルラージ って何ですか? 」と 女の子

「 あ フィッシュバーガー タルタル多めで よろしくです 」


ビリー が コークを飲みながら 話し始めた

所属する部隊が オキナワ に移動する と

その先 ドコに行くのかは まだワカらない とも

「 そうか じゃ もう波乗り 行けねぇな 」

「 元気でな 」


ビリーとは それっきり になった

連絡先も 交換はしなかった

ココの パーキングか カリフォルニアのハンティントンビーチに行けば

会えるだろう  と  思ったから・・






 



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