波 風 空 想い出 Ｄiary

そのまま・・

崩れ落ちるリップもろとも　ボードと絡みながら

ボトムに叩きつけられた

衝撃は　大きかったが　　咄嗟に

頭だけは守ろう　と　両腕で抱える


しばらく　水中で引きずり回された

上も下も　右も左も　　何もワカらない

息が苦しくなっても　巻かれ続けた


やっと

海面に顔が出て　大きく息を吸う

引っ張られていた右足首が　軽かった

リーシュが切れていた

ただの　流れ止め　命綱でないコトは　ワカってはいたが

少し　不安になった　泳いで岸に戻らなければ・・

波のブレイクに巻かれ　引き波に引きずられ

波に弄ばれ続けた


見あげた空の　澄みきった青さが　無情に思えた・・