波 風 空  想い出 Diary
「 起きろ! 行くぞぉ! 」

誰かの声で 目が覚めた

フロントガラスも サイド リア

すべてが 雪に覆われていた が

雪のカーテンは 明るく白く輝いている

「 今 何時だ 」

「 七時 」

「 まだ 早えじゃん 」

「 一番に ゴンドラ乗るんだよ! 」


ドアを開ける バチッ 凍りついていた

ルーフに積もった雪が 車のなかに舞ってくる


外は 晴れていた

ゲレンデの上まで見わたせる となりの山々も 白く

稜線と空の青さの コントラストが とても美しい

しばらく 山に 空に 目を奪われていた


バサッ

「 冷てえ 何してんだ バカヤロ~ 」

車に降り積もった雪を 浴びせかけられた

ルーフや ウインドウを覆っている雪を払い落としながら

雪合戦か  子供みたいなヤツらだ  


でも みんな ハシャいでいる ワクワクしている



パーキングは 一面 膝下まで 新雪で埋まっていた



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