レンアイゲーム


「……んっ……ふぁっ、んんっ……」


飯島の漏らす甘い吐息が、無駄な抵抗が、
俺の気持ちを高ぶらせる。

「……んぁっ……やめ、んっ………」


ギュッと閉じている口を無理矢理開けて、舌を絡めた。

「ふっ……んん~っ……っはぁ!」


飯島が苦しそうにしていたから、唇を離す。

銀色の糸が、俺達の口をつないだ。



「あ……あんたっ、やっぱ最低!」


わなわなと拳をふるわせる飯島。


「だから、ごめんって言ったじゃん」


そう、俺は事前に謝ったんだから。


「そんなん通用しない!ああもう、今日は厄日だ!さっきメガネ君にもされて……」


「あんなのはもう忘れろ!」


大きな声が出た。
自分でもびっくりなほど。






< 107 / 109 >

この作品をシェア

pagetop