レンアイゲーム
「俺も行かねぇと」
着たばかりの制服をもう一度整えて、資料倉庫を後にした。
……間に合うかな。
まっ、次は英語だ。
遅れても、オバサン先生に色じかけ?すればいっか。
――そう思った瞬間。
ドンッ。
「ふんぎゃあっ」
「うわっ」
曲がり角で、誰かにぶつかった。
ふんぎゃあって、変な悲鳴だな。
ゴンッという鈍い音が聞こえる。
よろめいただけの俺は、すぐに後ろを振り返った。
「…やべ」
女子が倒れているのが見えて、駆け寄った。