レンアイゲーム
飯島は脳震盪だった。
保健室の藤村先生は、職員室に用があるとかで、俺に飯島を任せて保健室を出ていった。
飯島が寝ているベッドを覗くと、気を失っていた飯島が目を覚ましていた。
大きな瞳と目が合う。
あ~、確かに可愛い部類に入る。
とりあえず飯島に、ぶつかったことを謝った。
っていうか、こいつ俺を見ても舞い上がったりしないんだ。
珍しい女だな。
大抵の女は、黄色い声をあげたり顔を赤く染めたり、何かしら変化があるのに。
こちらこそすいません、と言った飯島は、靴を履いてベッドから立ち上がった。
けれどまだ脳震盪の影響があって、フラッとバランスを崩した。
それを支え、再びベッドに横にならせる。