レンアイゲーム


………え?


何?


隣にいる森刹那の横顔が………哀しい。


「ちょっと…、どうし……」


どうしたの?



そう聞こうと思ったのに。

「はい、じゃあー、委員会始めます」


あたしの言葉は、委員長によってさえぎられた。



ふと森刹那に視線を戻すと、真面目に委員長の話を聞いていた。



さっきあたしが見た哀しい表情は、どこにもない。



あたしの見間違い…だった?



いや、それは有り得ないよね。


あたし、視力だけはいいもん。


両眼とも1.5だもん。


どーだ、すごいだろう。







< 48 / 109 >

この作品をシェア

pagetop