レンアイゲーム
「ありがとうございます。じゃあ~そうゆうことで、体育祭実行委員会の雑用係りは2年3組と2年5組の委員に決定しましたー」
パチパチパチ…と、周りからまばらな拍手があがる。
………ちょいお待ち。
え、雑用係?
いわゆる、パシリ。
去年、雑用係を任された先輩は、買い出し係の手伝いだの、作業の手伝いだの、後片付けだの……色々と仕事を押し付けられていた記憶がある。
それを、あたしが?
「無理です!ってか、2年5組の委員てどちらさまで……」
「俺だけど」
すぐ横から聞こえる声。
森刹那。
「あんた5組だったの?」
知らなかった!
「森君とだって、いいな~」
「森君が雑用なら、あたしも雑用がいいな~」
先輩達がそう言ってる。
こいつ、本当に人気なんだな。
本性は最悪なのに。
てか、
「それなら尚更嫌です!」
断・固・拒・否!
「自分で承諾したじゃないですか。決定したものは、決定です」
委員長ぉぉぉっ!