レンアイゲーム
「ここでいいのか?」
「多分ね」
用具室のテーブルに、先輩から任された荷物をドサッと置く。
あー、すげー重かった。
首をコキコキとならすと、ふと飯島が視界に入った。
テーブルに片手をついて、ぼんやりと窓の外を眺めている。
「………飯島?どうした?」
何を見てるんだ?
「……や、……もう薄暗いなって思って」
お、ちゃんと答えた。
“あんたには関係ないよ”とかなんとか言われるかと思った。
「いや、そりゃもう6時半過ぎてるし」
「……そだね」
……?
何か、答えてるけど心ここにあらずって感じだ。
「飯島、どした?」
俺はそっと、飯島の顔をのぞきこんだ。
「え、ちょ、お前顔色わりーよ!すっげぇブスなってっぞ!」
いや、ほんと、がちで!
「……なんだって?」
キッと、鋭い目が俺をとらえる。
「あ、あ、あんた、もっかい言ってみろ!口ひんまげるぞ!」