レンアイゲーム


理科室の前の廊下に、人の姿は見当たらなかった。



まだ来てないのかなぁ。




あたしは、出窓に肘をついて外を眺める。



とりあえず、その子が来たらお礼言って。


仲良くなっちゃったりして?




……そういえば、話ってなんだろうなぁ。





考えながら、ぼんやりしてて。



あたしは、背後に迫ってきていた人影に、全然気付かなかった。



ガッ。



「うぁっ!」



いきなり腕をつかまれて、体制を崩す。



そのまま、あたしは理科室に引きずりこまれた。







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