レンアイゲーム


な、な、何なの!?

突然のことに、思考回路は停止中。


「……ちゃんと来てくれたんだね、先輩……」


その声に、ハッと振り向く。


そこには、銀縁メガネをかけた、ひょろっと背の高い男子生徒。


「え……と?どちら様で………」



そう言いかけて、あたしは口をつぐんだ。



目の前にいる男子のスクバについているキーホルダーに、目がとまったから。



ハートが半分に割れたキーホルダー。


あたしがもらった物と、同じ物。






< 92 / 109 >

この作品をシェア

pagetop